
かっさ、という美容器具をあなたはご存じでしょうか。
ここ数年美魔女ブームが来ていますが、中でも注目されているМさん。どう見たって20代の若々しいお顔の持ち主は、実は50代。その美しさと若さへの賞賛の声は海を越えて海外のサイトでも騒がれるようになりました。
さて、そのМさんの毎日の日課のひとつが「かっさ」を使ったマッサージ。朝早く起きて、スチームを顔に当てながらかっさでリンパを流すのだそうです。確かに彼女のすっきりしたフェイスラインやたるみのない肌は彼女の若さを決定づける大きな特徴。
気になるかっさ、試してみたいですよね!
かっさの起源と素材
かっさの起源は中国にあります。もともとは東洋医学の一種で、かっさのマッサージによって血流を整え体に溜まった老廃物を悪血として排出させるデトックスのような療法。
たとえばかっさを使って体をマッサージすると、人間が本来持っている自然治癒力を高め、内臓機能を回復してくれることが期待されているようです。
日本では美魔女ブームによって「美容器具」として広く知られ始めましたが、もともとはこういう治療用の道具だったのですね。
かっさを使ったマッサージには小顔効果、顔の引き上げ効果、美白効果もあると言われています。
実際にグーグルなどで関連画像を検索すると、かっさマッサージによって顔がリフトアップした人たちの「ビフォー、アフター」写真が沢山出てきます。
かっさの素材には主に天然石(ヒスイやローズクオーツなど)、水牛の角、そして陶器があります。素材による効果は大差ないと言われていますが、本場中国では水牛の角が「陽」のエネルギーがある(体の冷えを温めたり、逆に体の熱を取ったりしてくれる)と信じられており伝統的に使用されているそうです。
かっさの形はメーカーや用途、使用する部分(顔、頭、背中など)によって異なり、魚のような形をしたもの、長方形に近い形をしたもの、楕円形に近いものなどがあります。
一枚のかっさプレートは波打った形、鈍角にえぐれている部分、先がとがっている部分と数種類の形状を含みますが、これもまた施術場所によって使い分けます。たとえば細かく波打つような形をしている部分は頭皮に、緩やかなカーブを描いている部分は頬に、といった感じです。
ところでかっさをわざわざ購入せずとも、「れんげ」を代用してかっさマッサージをすることもできます。れんげを選ぶときは持ち手(柄)の先端部分がくるんとまるまっているタイプ、肉厚で断面の滑らかなもの、そして陶器でできたものを選ぶと良いそうです。
早速かっさで小顔&リフトアップマッサージ
かっさやれんげを準備したら早速顔のマッサージにトライしてみましょう。
気を付けるのは以下の3点。
・滑りを良くするため、施術部分にはマッサージクリームかオイルを塗布する。
・皮下出血のある人は使用を避ける。
かっさマッサージでは基本的に①リンパを刺激して、②顔の凝りをほぐし、③リンパを流す、という流れでやっていきます。早速やってみましょう。
① リンパを刺激する。
かっさの先端またはれんげの柄の丸く曲がった部分を使用します。
次の動きをそれぞれ5回繰り返します。
・顎の中央からフェイスラインに沿って耳下までかっさをひきあげる。
・鎖骨の上を内側から外側へなぞる。
② 顔の凝りをほぐす。
こちらも同じくかっさのややとがった先端部分、れんげの柄が丸まった部分を使います。
次の流れに沿って、小さな円をくるくると描きながらマッサージし、それぞれ3回繰り返します。
・ほほ骨の下をほぐす。鼻の横からスタートし、こめかみに向かってくるくる。
・口角からくるくる、耳の中央までほぐす。
・顎の中央からスタート、耳前まで同じく細やかな円を描きながらほぐします。
③ リンパを流して仕上げる。
かっさの広い面を使用、れんげの場合はスプーン部分を使います。
以下の動きをそれぞれ1回だけします。
・鼻横からほほ骨の上を通って耳前まで流す。
・口の横からスタートして耳まで流す。
・顎の中央から同じく耳まで流す。
・首のリンパ線もなぞる。方向は上から下に向かって。
流れを掴めばだいたい同じパターンの繰り返しですから簡単に覚えられそうですね。
ちなみにこのかっさマッサージは目がぱっちり大きく開くという嬉しい効果もあります。目の周りのリンパを流すことで目元がすっきりするのですね。
フェイスラインがもったりすると一気に顔の印象が老けてしまいます。今のうちから始めてスッキリフェイスラインをキープしましょう!